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執筆者の写真Nagashima Kazuhiro

足底接地


頭部外傷後のお若いご利用者さん。

先日、装具を製作されたとのことで装具をつけておいででした。

下肢の捻れはなかなか修正できにくいようで、装具ごと内側に捻れながら歩いてこられました。

体幹、股関節などの非対称的な問題をお持ちですが、最も注目するのは足部を下腿に対してまっすぐにしようとすると、足底に痛みが出るのです。

足底の粘弾性を作ろうとしても、痛みが出る様子。すぐに足を捻って、元に戻そうとされます。

丁寧に、粘弾性を作り、まっすぐな足でしっかり体を押し上げるような経験をしていただきながら足の感覚を入れていきます。

結構な時間をかけて足底から下肢全体の感覚の調整を行なって、立位場面と歩行へ。

もう、ご利用者さんは疲れた様子でした。

もう時間も終わる時間になっていたのですが、それでもせっかく足を準備したので、何度も歩いていただくようにしていたら…

結構上手に体を支えることができてきています。


そんな時。

「先生、往生際が悪いですね。」

( ´ ▽ ` )

多分、もう疲れたから終わりたいという意思表示なのでしょう。

彼を連れてこられたお父さんはニコニコしてやりとりをお聞きになっておられます。


そうです。私は往生際が悪いのです。

ご利用者さんより諦めが早かったら、リハビリテーションなんて成り立たないです。

お帰りの際は捩れがちょっと改善して、支持生も良くなっていたようです。

ご本人も歩きやすくなったと言っておられました。

お父さんには、装具をつけたということだけでは解決しない問題もあること、足部の状態を含め、きちんと日常的に注意すべきことがあって、家出しておくべきことなどをお話ししました。

目の前で、装具を使った歩行の様子が、体を整える前後で変化したのがおわかりいただけたようで、納得していただけたように思います。


ご利用ありがとうございました。

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