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執筆者の写真Nagashima Kazuhiro

いんすぴゼミ2023



今年も新しい年度が始まりました。

いんすぴゼミも、今年の4/10より開始されるとのことです。

古くから私の書き込みを読まれておられるかたはもうご存じだと思います。

いんすぴゼミというのは、お茶の水女子大の脳科学者、毛内拡先生が企画されておられるゼミです。

毛内拡先生は、脳の細胞外環境、特にアストロサイトの研究をされておられるようです。

以前、リハビリテーションにおいて休息がどのような意味を持つのかとか学習をしやすくする要素はなんだろうと考えていたときに、ふと出会ったのが毛内先生の書かれた"脳を司る「脳」”という本でした。

で、興味を持ちまして、色々調べていたら毛内先生がいんすぴゼミを企画されておられるのを知ったのです。誰でも参加出来ると書いてあったので、連絡をさせていただいて参加するようになったのが1〜2年前でしょうか。

元々は、本を輪読するという形でおこなわれていたようですが、現在はZOOMで毛内先生が読みながら感じたことや今知られていることなどを付け加えられるような形でおこなわれています。

脳科学に携わっておられる人がどのように脳のことを捉えておられるのかと行った事が伝わってくる気がする面白い企画です。


前回は、リンデンの「あなたがあなたであるための科学」を読んでました。

内容を大雑把に言えば、個性とはなにかと言うことを、科学的に解き明かそうという試みなのではありますが、科学的知見を積み重ねれば積み重ねるほどに私にとって新しい結論と、それを上回る疑問が出てくるような内容ではありました。

結論的に言えば、やはり現代科学の枠組みでは個性を取り扱うのは難しいのでは無いかというお話が出ていまして、私はそれに同意します。

運動学習などの基盤となるのは、それぞれの遺伝子、育ってきた環境などであって、その差異からすべての人が個性的であるという事実はあるのだと思うのですね。

リハビリテーションにおいて、個性は大切にしないといけないと思うのです。そこは余り異論が無いのでは無いかと思います。

まぁ、異論が有るのかも知れませんけれど、有ったとしてもそこは論議が必要な部分なのであって、個性を考えなくて良いと言うことにはならないと思うのです。

現代科学の枠組みでは取り扱うのが難しいと考えられる個性をリハビリテーションのなかでどう科学的に捉えるのかと行った事は考えて行く必要がありそうな気がします。


さて、前回までのお話はさておき、4/10より始まる次回の本は、

デイビッド・イーグルマンの「脳の地図を書き換える」です。

楽しみですね。脳の柔軟な回路網や可塑性などのことだろうと思うのですが、色々楽しそうです。


いんすぴゼミは参加は無料ですよ。

神経科学者の思考に触れることが出来る貴重な機会だと思います。

同業者の方で、お時間がある方は是非参加されてみては如何でしょうか。

(๑>◡<๑)


参加はいんすぴゼミのサイトまで。




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