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執筆者の写真Nagashima Kazuhiro

とっても嬉しい知らせ❗

更新日:2023年3月30日



年に1〜2度、1回4〜5日程度の頻度でリハビリに来られるお子さんです。

脳性小児麻痺、ダイプレ(両麻痺)タイプです。

現在は、キィボバースセンター、セラピースペースながしま、松江赤十字病院(外来)をご利用中です。

キィボバースセンターでのリハビリでは、一緒に伺って紀伊先生のアプローチをみせていただき、指導をしてもらったこともあって、その流れに沿ってリハビリを進めさせていただいています。

また、松江赤十字病院では、私が指導していた後輩が担当していますので、比較的密に連絡をさせていただきながらリハビリをおこなっていました。

初めてこのお子さんにお会いしたのは、まだ私が松江赤十字病院にいた頃の話です。初めは小児科から、右手の麻痺がありそうだとの事でご紹介を受けたのですが、這い這いなどを見ていると、右下肢は動いているものの上手く床の感覚情報を利用出来ていないように見えたのです。私の見た印象では、右手より右下肢に動きにくさをかかえておられるような印象だったんですね。経過の中で、やはり右下肢の問題が大きくなってきたので、初期の見立てはまぁ、合っていたということになるのでしょうね。

このお子さんのご両親から、先日動画が届きました。

上手に自転車に乗っておられます❗❗

ご両親も嬉しそうな声で応援しておられました。


ところで、少し話が変わります。

やはり松江赤十字病院のリハビリテーション科は外来を縮小する方向だそうで、ご両親が新しく外来を受けることの出来る施設を検討されていると伺いました。


なんだかちょっと残念な気がします。


私がいた頃からその話はあったのですが、私はずっと外来機能の縮小を拒否していたのです。

医療というのは、整形外科などに代表されるように、骨折などを受傷し、手術などの治療を行って、改善したらそれで終了という、その場その場の治療、言ってみれば「点の医療」のような形態があります。ところがリハビリテーション医療というのは、経過の中に存在する医療なのです。骨折が治癒しても、動きにくさが残っていたりすると、そこを起因とした様々な痛みや動きにくさにつながっていくという経過があるのです。実際自費リハビリ事業をしていると、そう考えてアプローチした方が動きやすさにつながる方が多くおられます。

運動学習を基盤に置いた、経過の中に存在する医療が、リハビリテーション医療と言えます。それを「線の医療」といいます。

そういった特徴も有って、リハビリテーション医学は、予防医学、治療医学に続く、第三の医学と呼ばれたりもします。

ですので、経過を知るというのはリハビリテーション医学を発展させるためにはとっても重要な事柄なのです。

少なくとも私はそう考えていますので、外来は私たちセラピストにとって、具体的な経過を知る唯一の手段で、その経験がセラピストを成長させるためには不可欠なものだと判断し、そうPTや医師にお伝えし、外来機能を残すことを提唱し、外来機能の縮小に対する提案があったときは、それを拒否してきていたのです。

だって、考えても見てください。経過のなかの医療であるリハビリテーションにおいて、今担当しておられるかたが将来どうなっていくのか予測できないのに、今すべきアプローチを決めるなど論理的に出来ないだろうと思うのです。

そう考えるのは、私だけかも知れませんけれど。


まぁ、保険医療体制の中で、限られた財源と資源を供給するための手段としては仕方の無いことなのかもしれませんね。


まぁ、やはり仕方が無いのでしょう。



ともかく、このお子さんは自転車にのって楽しそうです❗

ご両親も嬉しそうです❗


ご両親が、子育てを楽しめる、嬉しく思える。

お子さんが身体を動かすことで、日々の生活を楽しむ、面白いと感じていただくことが出来る。


それが、「セラピースペースながしま」の考えるリハビリの目標なのです。

成人であってもそれは同じです。

様々な身体の動きの中で、人生はまだそんなに捨てたものでは無い、楽しいことがたくさんあるという事を感じていただくことが出来れば、それが一番❗


そんなサービス提供を目指しているのです❗❗❗

٩( ᐛ )و



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