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執筆者の写真Nagashima Kazuhiro

コアスタビリティのシステムとFascia

更新日:2023年3月26日

あぁ、以前からわかっていたのですけれど。

関連性について。あんまり当たり前の事のような感じがしたので、余り強く意識に上ること無く時間が過ぎていました。

ですので、今から書くのは当たり前の事です。


まぁ、皆さんご存じのことと思います。セラピストの方に対しては、釈迦に説法ですね。

簡単に紹介すると、橋網様体脊髄路は、主に体幹近位部の筋に対してγ系の調整を介して筋の反応性を調整しています。脳幹のセロトニン濃度が高くなると、γ系の興奮性が高くなって、筋紡錘の働きから筋の伸張に対する応答が強くなります。多裂筋、腹横筋、斜腹筋群、骨盤底筋群などが働くことになって、結果的に腹圧が高まります。その圧は上方にある横隔膜を押し上げることになって、上部体幹を抗重力方向に押し上げるような働きとなります。腹圧が抗重力的な働きになるのですね。


すると頭部は、より高い位置になるわけです。

頭蓋骨には頸動脈管という頸動脈が通っている穴が空いています。


この頸動脈管周囲の骨膜は下方向に向かって、頸動脈鞘となっていきます。

頸動脈鞘は、頸動脈・頸静脈・迷走神経などを包んで下に降りていき、大動脈弓の付け根あたりから、線維性心膜となって、心臓を包むわけです。


心臓を包む線維性心膜は、さらに下方で心横隔膜靱帯となって横隔膜とつながります。

図に書いてありますとおり、イメージとしては頭蓋骨に横隔膜がぶら下がっているように接続をしているわけです。


ですから、コアスタビリティのローカルシステムが活性化して上部体幹に抗重力的な働きが起きると、結果的にそれは横隔膜を定位する働きの一部となる訳ですね。横隔膜に対するテンセグリティ構造というか・・・・。


といったことが、なぜだか急に。いまさら。ふと。

意識に上ってきたのです。

まぁ、当たり前なんですけれど。


蛇足ではありますが、頚部が硬くなると、横隔膜の動きが制限されてしまうのは、ここから説明が出来ますね。


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