コラップス
- Nagashima Kazuhiro
- 13 時間前
- 読了時間: 2分
コラップス(collapse)とは、崩れ落ちることを意味しています。
リハビリテーションの中で用いられるときには、例えば体重をかけた際に支えきれずに崩れたりするような場合に用いられる言葉です。
先日、右大腿骨頸部骨折後に歩行が困難になった方をリハビリする機会がありました。

病院からの申し送りでは、馬蹄型の歩行器での歩行練習をされておられたとのことでした。ご本人は痛みも得には訴えておられないのですけれど、かなり歩きにくいとのこと。
丁度、手すりがある施設でしたので、手すりを利用して歩行してみてもらうと右足に体重をかけた際に股関節と膝関節が曲がってからだが沈んじゃうんですね。
ちょっと表現が難しいので、解りにくいかもしれないですが、同業者で在れば何となくご理解頂けるのでは無いかと思います。
こういった状況もコラップスと表現できるのでは無いかと思うのですが、何となく違和感があったんですね。
なんだろうと思って全身の動きを見ていると、ふと気が付きました。
足をつく前から上部体幹や股関節を屈曲させておられるのですね。
コラップスという言葉は、何となく、荷重に対して身体を支えようとしている反応がでているにもかかわらず崩れてしまうといったイメージで捉えているのですが、この方の歩き方は、寧ろ積極的に崩れに来ているような動き方に見えたのです。
たぶんですけど。
痛みや、部分免荷の支持があった時に上肢で体重を支持するために上司を使うのですが、手でぶら下がるように大樹を支えていく方法を学習しすぎて体幹の屈曲や股関節・膝関節の屈曲が優位になりすぎていて、抗重力的な出力が寧ろ抑制されてしまっているのでは無いかと思ったりしたのです。
恐らく、病院のリハビリテーションのスタッフはご苦労されたのでは無いかと思います。
(^_^;)
さて、荷重に対して上肢を用いずに身体を支えるという感覚経験をして頂き学習を進めると、コラップスに見える動きは改善していきました。
勿論、そんな長い距離・時間はまだ難しいですけれど。
たぶん、自分でも練習して頂ければ歩きやすくなっていくのでは無いかなぁと思っているところです。
骨折とは言え、変化した身体状況やその対応に対して中枢神経系の学習は起きるわけですから、学習って大事だなぁと再び思った出来事でした。
(*^_^*)
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