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執筆者の写真Nagashima Kazuhiro

バランスボードの使い方

最近、ちょっとハマってよくやっている課題なのです。


バランスボードを出来るだけ水平に維持する(傾かない)ようにしながら、手を動かすんですね。

上肢は、体重の約8%と言われています。

60キログラムの人であれば、片手が、約4.8キログラムという事になります。

結構重いですよね。

これが重心の高い位置で色々動くと、それに合わせて重心を制御しなければなりません。

脳生理学的にはAPAsとして話されることが多いですが、たぶんもっと色々な要素が入ってくるものと思います。

個人的には基底核ループの中にある一定の運動出力パターンとして学習されているものの要素も在るのでは無いかと思っているのですが、まぁ、それだけでもないでしょうし、そういった意味では、APAsも含めて「姿勢セット」という呼び方が最もしっくりくるものではあるのですね。


で、脳卒中などで、その姿勢セットを含めたバランスの問題を抱えておられる場合、まぁ、殆どの方がそうなのですけれど、その重たい上肢が動く際に重心動揺を最小限に抑える経験を学習する必要があると思うんですね。


子供の頃って、結構そういった遊びをしてると思うのです。

「ドンじゃんけんぽん」をご存じでしょうか?

平均台みたいなところを見つけて、その両端に子供が並んで、よーいドンでその上を急いで中央に。出会った場所でじゃんけんをして負けたら降りて、また端から上がって同じ事を繰り返し、相手の端を制圧したら終わりという遊び。

懐かしいですね。

平均台というバランスの悪い場所で走り回り、中央でバランスを取りながら相手と手を合わせてじゃんけんをすると言った、バランス遊びの要素を取り入れた面白い遊びなのです。

こういったことを疲れ果てるまでやっていた記憶は皆さんおありなのでは無いかと思います。


そういった類いの課題ですね。

細かな骨盤や下肢の動きが必要になってくるので、膝を過伸展させてロックさせると調整できなくなるので、結構頑張って膝を軽度屈曲位で調整してくれる人がおられたりするんですね。

ものを持ってもらって振り回してみたり、運んでもらったり。剣のように棒を持って頂いて何かを倒してもらったりも面白いかも。

まぁ、課題として危険だったり、難しすぎる場合はしないですけれど。

先日、非麻痺側肩甲帯の過活動が目立つ方にしてみたのですが、結構過活動が減少したように思います。

非麻痺側と言っても、姿勢セットは全身の問題なので影響を受けた結果の過活動と言った側面があるのだろうなと一人で納得しておりました。

(*^_^*)


出来たらドンじゃんけんぽんしても良いかも。

(*^_^*)


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