この、「医者は現場でどう考えるか」と云う本は、今は松江赤十字病院で院長をされておられる大居先生に、PTやOTにこそ読んで欲しいと勧められ、読んだ本です。
医療の中の様々な診断や治療方針を決めるという事の難しさ、EBMの危うさ。その中で、患者さんと向き合うには何がどの様に必用なのかと云った内容を、実際の症例であったことを物語風に書いてあります。
コンテンツを紹介しますね。
はじめに:虚心に患者と向き合う
第1章:瞬時の判断における思考メカニズム〜臨床現場での医学的判断
第2章:意志の感情と診断ミス〜心の教訓
第3章:救急治療室での「意識的平静」〜皿回しの芸
第4章:プライマリーケア医の役割〜門番
第5章:家族の愛が専門家を覆す〜新米ママ奮闘記
第6章:前例のない症例に向き合う〜専門家の不確実性
第7章:外科医A,B,C,D それぞれの"診断"〜外科手術と達成感
第8章:大量データによるミスとエラー〜観察者の眼
第9章:医療市場の怪物〜マーケティングとお金と医学的決断
第10章:病でなく人を治療する〜魂に奉仕する
おわりに:患者の物語を聞き取る
ね、興味をそそられませんか?
(*^_^*)
この本、ことあるごとに、同業者に紹介したりしています。
今朝、ふと思ったんですね。
この本、医療従事者だけではなくて、一般の人も知っておくべき情報なのではなかろうかと。
現在の医療の限界、そして、未来に医療はどう在って欲しいのか。そういった事をこの本を通じて考える事が出来るかも知れないです。
医療従事者と、そのサービスを受ける側が、一緒に将来の医療を考えるって、なんか良くないです?そんなことのきっかけになりそうな一冊です。
脳卒中やその他の疾患で障害を持たれた方も、そのご家族も。皆さんに一度読んでみて欲しいと思います。
是非!
(*^_^*)
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