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執筆者の写真Nagashima Kazuhiro

失調に対するアプローチ動画

脳幹出血、右片麻痺と左腹部深層の低緊張、失調をもたれておられるかたです。

最大能力はロスフトランドでの介助歩行。





なんとか少しでも介助なしで歩いて頂きたいと思ってアプローチをしています。

コアが四肢の動きを安定させたり巧緻的に使う基盤になりますが、立位においては足底から足関節~股関節までの感覚情報が適正に伝わらないと、立位では体幹のコアが働くことがしにくいと言うことと、小脳の補正情報を起こすためには少なくとも下肢のシェマが存在していないといけないと考えてアプローチを試みてみています。

筋紡錘と腱紡錘の構造は以下の図の通りです。





筋紡錘は筋周膜に含まれていますし、ゴルジ腱器官は膜にくるまれたコラーゲン組織の動きをモニターしています。

したがって、筋、腱ともにFasciaの動きは感覚入力にとって重要な要素となります。粘弾性と表現しても良いのかもしれません。

さらに、筋と腱が適正な位置にあって、形状が適正であることがこれらの感覚が入力される重要な条件であると考えられます。

それらをできるだけ調整しながら下腿から足関節、足部の感覚が協調/強調されるように操作をしているつもりです。




とりあえず、立位の安定性は開始時より改善しているようなので、この推論はある程度あたっていると考えても良いかもしれません。

これらの感覚がきちんと脳で情報処理できているという経験につながっていたならば、移乗などの立位をとる日常生活動作の中でそういった脳の情報処理が行われることになるので学習につながるものと思います。

もちろん頻度も重要ですけれど。

今、2~3週に一度来られる程度ですから、一回一回できちんと学習できるところまで持って行かないといけませんね。

病院にも行かれているので、病院の担当セラピストと情報交換をしながらアプローチをさせて頂いております。

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