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執筆者の写真Nagashima Kazuhiro

姿勢制御と良い姿勢

姿勢は、動きや動作の「構え」と言う事が出来ます。

空手などでは、突きや蹴り、受けがしやすい「構え」、柔道では相手をつかんで投げることがしやすい「構え」をとるわけです。

通常の状態だと、例えば、椅子から立つときも、立ちやすい「構え」=「姿勢」をとるわけです。

椅子に座って、立とうとして見てください。多分、膝から下を少し曲げて、骨盤が少し前傾(前に傾く)が起きて、体幹は人や状況によりますが脊柱(背骨)がちょっと伸びたり曲がったり。視線は、多くは立ち上がる方向を見たりします。疲れているときは下を向いていたりしますけれど。

まぁ、そして立ち上がるわけです。立ち上がりやすい姿勢をとって立ち上がるわけですね。




皆さん、どうぞご自分で椅子から立ち上がってみてください。

意識せず足を後ろに引いて、骨盤が前に傾くのが解ると思いますよ。周りの人が立つときに観察してみても、個人の特徴となるバリエーションはありますが、皆さんだいたい同じように姿勢を変えられると思います。


一般に良い姿勢というのは有りますが、実はそれは固定的なものではありません。動作がおこないやすくなるように姿勢は常に動作に先立つように変化していくものです。

歩きだしやすい姿勢、歩き続けやすい姿勢、座る姿勢、寝る姿勢、起き上がる姿勢・・・

様々な姿勢があって、それらが変化して動作に繋がっていきます。動作の中で姿勢も変化します。

左右対称であることや、正中軸、垂直軸などは、そこから変化しやすくなるために大切な要素なのです。いや、大切な要素なのだと思うのです。

ですので、円背や側彎の方で、修正できないほど構造的にアライメントが崩れている場合にも、その個性的な身体の中で、変化を起こしやすくなるためのその人の対称性や正中軸などは存在していると言えます。姿勢が真っ直ぐにならないからセラピーできないというわけではないのですね。


その変化を作るのは、外的環境、筋骨格系と中枢神経系の情報処理です。

どちらも必用なんです。

だから、もむだけ(筋を緩めるだけ)では姿勢の改善があっても不十分です。

筋や関節の状態が対象者の個性の中で適正になることと、それらの情報にて脳を含む中枢神経系反応が変化すること。もしくは、中枢神経系の働きが変化して、筋や関節の状態を対象者の個性の中で適正にすることが大切になってきます。と思ってます。


「セラピースペースながしま」では、

身体を動かすことの楽しさ、うれしさを感じて欲しい。

身体を動かすことで、生活や人生の中で楽しいことをたくさん見つけて欲しい。

そんなリハビリを提供したいと思っています。

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