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山陰透析懇話会

執筆者の写真: Nagashima KazuhiroNagashima Kazuhiro

山陰透析懇話会で、5分の発表をさせていただきました。

他の方の発表もお聞きしたのですが、やはり専門的なお話しが多くて、すっと理解できるというお話しでは無かったです。不勉強ですね。私。


用語が、微妙に重なっているのが結構気になってしまったりして。

私の頭のなかでは、PDってパーキンソン病ですが、透析関係では腹膜透析のことをPDと云いますし、CVDは脳血管疾患を思い浮かべますが、心血管疾患もCVDですね。

(^_^;)


以前にブログで書いたのですが、浮腫などによる足関節可動制限は、身体図式化されます。

すると、それに対応した姿勢となり、その姿勢の非効率性から長時間の活動時に姿勢疲労性疼痛を引き起こす可能性が在り、そういった事が前頭葉の基底核ループによって「活動を余りしない」という行動選択をうながしているのではないかと云う推論を立てていたのですね。

その記事はこちらです。


画像にブログ記事のリンクを張ってあります。
画像にブログ記事のリンクを張ってあります。

ですから、歩くことが自立されておられても、歩く機会自体が減っているのではないかと云う仮説を立てて、その検証を発表の題材にしました。

母集団は今まで対応してきた患者さん20名で、その中でバーサルインデックス移動項目が15点〜歩行自立の14名です。

足関節背屈の正常可動域は20度とされていますが、今回の発表では、背屈を15度以上と10度以下で分けました。理由はちょうど14名が7名ずつの2グループに分かれたことです。













発表が終わると、2つのご質問wのいただきました。

1つは、足関節に可動障害があるから歩かなくなったという発表であったのですが、そもそも歩く習慣が無いから足関節に可動制限が起きると考えられないかというご質問です。

簡潔に答えるため、それは非線形の関係ですので、相互に影響を与え合っているというお答えをしたのですが、本来は結果的であれ足関節背屈制限が起きていると、先に書きましたとおり基底核ループによる行動選択によって、無意識下で活動をしないという選択がおこなわれればそれは習慣になってしまいますので、身体図式自体を変えるようにしないといけないというお話になるのでは無いかと思うのです。透析中にそれをおこなおうとするのであれば、臥位の状態で足関節背屈をつくり、臥位で出来る足底荷重〜ブリッジやボールポジションなどからのキッキング等で足関節背屈を使っていただく様なことが大切なのでは無いかと思います。


二つ目は、看護師として患者さんに出来ることは何かと言うことでした。浮腫をほっておかないことは大切だと思いますとお答えしました。

それは、Fasciaの滑りなどの動きを確り作らないと、細胞の酸素・エネルギー交換が滞ることになりますので、浮腫がある部分の皮膚に充分触れたり、膜組織のリリースを試みたり、或いはフットケアの大切さを、実際に触れて動きやすさを体験していただくと言ったようなことで、対応をしていただくことが出来るのでは無いかと思うのです。


いずれにしても、無意識下で動かないという行動選択をされている患者さんに、動いた方が快適であるという経験をしていただく中で、無意識下で動くという行動選択に切り替えていただき、動くことを習慣化する為には、足部のみでは無くて、中枢神経系の変容が大切だと思います。その為には、結構あれこれ考えてアプローチする必要があることだけは間違いないと思うのです。


発表の報告でした。

(*^_^*)

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〒692-0011

島根県安来市安来町1622−2

駐車場:

軽1台

普通車の方は少し離れた場所にあるので予めご連絡ください。

 

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