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執筆者の写真Nagashima Kazuhiro

整形疾患のアプローチに思う

整形疾患のアプローチには身体構造の知識は必須ではあります。

ただ、整形疾患は痛みを伴うことがほとんどです。手術による構造変化も存在しています。どんなに綺麗に手術をされたとしても、メスを入れた軟部組織は既に元の状態ではなくなります。

痛みや炎症による熱感は外側脊髄視床路を上行しますが、皮質に到達する前に脳幹と中脳に分岐して姿勢制御と情動を変化させます。

また構造的変化は感覚情報を変容させますので、姿勢・運動制御は変化してしまうと言うことになります。

臨床的な経験からも姿勢と運動が変容することを感じています。

上肢の骨折であっても、骨折治癒後のバランスの機能は低下することも少なくありません。

それらのことを考えると、整形外科に関わるセラピストも姿勢制御の知識や観察、アプローチの手法など知っておく必要があると思うのです。

もちろん、整形を生業にしているセラピストでも姿勢制御を良く理解しているヒトやアプローチが出来ているヒトも知っているのですが、残念ながら興味を示されないセラピストがおられると言うことも知っています。


これからの時代、姿勢制御に関わる知識や技術は必須だとは思うのですけれど、まぁ、現在の医学でも身体構造が十分わかっているわけではないので、ここも追求するときりが無いから姿勢制御まで手が回らないという場合もあるかもしれないですね。


図は高草木薫先生の講義資料からです。

高草木先生の資料はとても見やすくてよく見入っています。(^^;



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