「セラピースペースながしま」を月1回ご利用の片麻痺の方がおられるのです。
私の技術では、1回/週であれば改善を目指しますが、1回/月だと現状を維持していくとか、悪化を防ぐといった意味合いが強くなる様に思っています。
この方も、それを何となくご理解頂いているので、来られる時に、手が硬くなったとか、膝がロックしやすくなった気がするとか、特定の課題を伝えてこられます。
この動画を撮った日は、手が硬くなったとのお話でした。
まぁ、上肢の硬さは歩行中の姿勢制御システムの問題に起因することが少なくありません。
と思ってます。(^_^;)
で、歩行はやはり膝がロックしやすい感じでした。
上肢は上肢で、その重さ自体が持つ意味、というか、その質量自体も世界に対する身体の位置情報のひとつになりますので、質量を感じることができる状態にするという事は大切だと思うのですね。ですから、きちんと緩めつつ動きを誘導していました。
その後、上肢を台について、CHORというより、支持に確り使って、重心移動に対する上部体幹の代償(側屈)を抑えつつ麻痺側(左)下肢の股関節、膝の動きと足底の接地面、荷重面の変化を繰り返し感じ取れる様にセラピーを展開してみました。
もちろんそれだけでは無いですけれど・・・
で、結果、歩きやすいって。
嬉しいなぁと思いつつ。
この歩きやすいという主観的な感覚というのは客観的に数値化できるのかどうかなどと考えたりして。
歩きやすいというのは個人的な感覚です。多くの人のデータを取っても、何がどうであったから歩きやすいという共通項は様々で、一定の指標は難しいのだと思うのです。
たぶん。
批判を覚悟で言いますけれど、私の個人的な感覚では、こういった主観的な感覚を安易に数値化すれば必ず切り捨てられた情報が生まれて結果的にその評価には疑いが残ってしまうのだと思うのです。
まぁ、私など小者を批判する人など,そこまでおられないとは思いますけれども。
小心者ですので・・・
まぁ、なんだかんだと言っても、喜んでいただければそれで私は嬉しいのではあります。
(*^_^*)
歩くのが楽って、どういった指標で表すことが出来るんでしょうねぇ。
答えがでないであろう疑問が頭のなかで行ったり来たり・・・。
もしかしたら、情動・・・
通常歩行に感じる身体情報、心拍数であるとか,筋の痛みとかそういった事が感覚刺激が減少した結果、情動の変化を起こしているのかも知れませんね。
構成主義的情動理論とか・・・そういった事で説明可能なのかも・・・
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